2017年12月9日土曜日

ぷれジョブ ちの 定例会 特別版

平成29年12月2・3日に「子どもの権利条約を考える全国フォーラム2017」が茅野市の「ゆいワーク茅野」をメイン会場として行われました。
 2日目の午後の分科会では「『生まれてよかった!』地域でしあわせに暮らすために」と題して、ぷれジョブの発案者である西幸代先生(全国ぷれジョブ連絡協議会代表)と、「ぷれジョブちの」の子どもたちと保護者のみなさんたちによる分科会が開かれました。
 内容は
1 ミニ定例会
ぷれジョブに参加している子どもたちの活動の様子について発表し、会場に足を運んでくださったサポーターさんたちからも一言ずつお話しをしていただきました。

〇サポーターさんから「ジョブを体験して子どもたちが変わったな」という点については
・どのお子さんもジョブをしっかりしようとする意識がある。それが、責任感や喜び、自信につながっている。それを目撃しているサポーターは本当に幸せだなと思います。
・ラーメン屋でセッティングを行うジョブのとき。ラー油などの入れ物を吹いておくのですが、お客さんの取りやすいように置いていて感動した。
・丁寧にまじめにやるということについて(子どもたちの姿から)教わった。
・感動や感激は毎回あるが、心を込めて丁寧にやることの良さを教えられた。

〇子どもたちの中で「ここが成長したよ」と言える人
・人との接し方の大切さとか、近くに自分を見てくれることの重要さを感じることができた。
・私は小学校6年からジョブをはじめて7期目。お仕事には苦手だなと思うものがある。苦手な仕事のときは不安だけれど、やってみると「あれ、わたしできるじゃん。」と思えることがある。少しずつできるようになったので、ジョブをやってよかった。そのときはうれしい気持ちになる。

〇ぷれジョブに親が付き添わないってどんな気持ち
【SKさんのお母さん】本当に心配。ぷれジョブやりたいといって3年かかった。サポーターさんと仲良くなることから始めて、サポーターさんから大丈夫じゃないと言われてできた。そのことに感謝しています。

2 Zoomでつながろう
このコーナーを司会をしてくださったのは、ぷれジョブひまわり(新潟)の長橋幸雄さん。zoom(テレビ会議)には、全国各地から、ぷれジョブと関わりがあったり、ぷれジョブの活動に関心をもたれたりしている方々が参加してくださいました。

〇エピソードから
・新潟の道の駅でぷれジョブした。数年後、ぷれジョブのポスターを貼らせていただきに行ったら、「○○くんは元気にしているの。」と気にかけてくださっていた。社会を作ることに貢献している。
・「今度はぷれジョブの子いつ来てくれるの。」と聞いてくれる。別の曜日、「1人じゃなくて、2人でもいいよ。」と言ってくれる。ボランティアさんが足りないのが問題。みなさんのちょっとの時間をお貸しいただきたいと思います。

〇子どもの権利条約ということで今日のフォーラムがある。
・人に愛されること
・人の役に立つこと
・人に必要とされること
・人にほめられること
ぷれジョブの活動にこの4つの観点が当てはまるのではないだろうか。

3 西幸代さんのお話し
 西先生からは、ぷれジョブが生まれた経緯やぷれジョブに関わる人々の関係性についてお話していただきました。
・このちっちゃな世界が茅野市、長野県、全校に広がっていくといい。子どもさんたち自身に力があって、地域に行って、種をまいて、水をまいてくれている。生き吸うのが楽ちんという空間。「こうあらねばならない」というものがなければ、人間にとってはきっと楽な空間になる。
・ぷれジョブは4つの葉をイメージしている。真ん中に子どもがいて、保護者、学校、地域企業、サポーターさん。4つでうまくいくといい。4つがイーブン。平らな関係がいい。でもここに大きい見落としがあった。「知っているよ。」「あの花見たことあるよ。」という外枠の人たちがとても大切。四葉で閉じると、仲良しクラブで終わってしまう。街にいる人たちがどれだけ知っているか。この活動のファーんを増やしていきたい。活動を閉じずに、人口を増やしていきたい。
・1996年Tさんという女の子と出会って、この活動を考えた。その子の担任になったとき、教える、教えられるの関係ではなかった。いつも対等な感じ。人間と人間という関係。お金に換算するジョブではなく、人として存在そのものに価値がある。そのことを伝えるために活動をはじめた。
・目に見えるジョブと、内的生産性(目に見えないジョブ)がある。お金に換算する価値がない活動をなくしていくと、つまらない社会になる。

4 宮尾彰先生(ぷれジョブinさく連絡協議会)のお話し
「子どもへのまなざし」について児童雑誌『きりん』の世界を通してお話しいただきました。
・小宮山良平さんは長女きぬえさんに、臨終の床で「一番大事なのは『きりん』だからね。」
・地域の学び会う場が失われてきている。ぷれジョブの場が地域の学び合う場を生んでいる。

文責:キートス3世




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